前半戦を終えて
69試合と、シーズンのおよそ半分が終了した。貯金15の首位で、2位とは3.5ゲーム差。独走態勢とまでは行かないまでも、十分な出来だろう。去年ローテを務めていた上原やJPを欠き、また、今年柱として期待された姜建銘は壁に当たっている中で投手陣が安定した成績を残せたのだから大したもの。門倉とかいう浜スタ以外はさっぱりな人もいたけれど、それを忘れさせる出来だ。
内海は計算していたが、やはり尚成と金刃の存在が大きい。
ストッパーを経験し今年は先発に戻り二桁勝利一番乗りを達成した尚成。エースは彼と言って良いだろう。一昨年あたりまではストレートを伸ばし抑えに行こうとしている印象を抱いたが、今年はコントロール重視で安定している。多村に「キレすぎ」と言わしめた変化球の鋭さも躍進に繋がったのだろう。後半戦は彼中心でまわることとなるだろう。
金刃は試合を重ねるごとに成長が感じ取れる。球数が多く展開を遅くさせたプロ初登板が懐かしい。ソフトバンク戦と日本ハム戦を見たが度胸は良いし、生命線であるクロスファイヤーが効いている。防御率2.88は黒田博樹を上回るリーグ4位。馬力のあるタイプだし今後さらに伸びるのではないか。
先発に戻ると思われた上原は今年抑えで行くようだ。その上原に繋ぐ豊田は去年に比べてもあくまで印象だがボールの質は高い。甲子園での失敗から完全に立ち直った。豊田が居なければソフトバンク戦の四連勝は有り得なかった。そしてここのところは失敗しているが防御率1.63と安定している林も忘れてはいけないだろう。阪神のJFKも強力だけれどこの抑えも頼もしい。先発が安定しているのでそれほど酷使も無いだろう。交流戦はあくまで二連戦だから使っていたと考えたい。
打線はゴンザレス怪我とスンちゃんのスランプという悪い材料がありながらも打率は何と12球団トップ。貧打に泣かされた去年が嘘のようだ。ここまで攻撃が良くなったのは何と言っても上位打線。安定した成績を残していたガッツはこれくらいやるだろうなとは考えていたが、二番にいる佳知の獲得は大ヒットだった。失礼ながら、過去二年の成績を見てこのトレードに関しては肯定的に考えられなかった。それが今年はチーム一の打率.332。チャンスメークもさることながら、ここでもう一点欲しいという場面で結果を残してくれる。そういう場面でのホームランが多い。ゲームの流れを読める選手ともいえる。
去年怪我に泣いた由伸は一番に挑戦しここまで上々の成績。早打ちでトップには向かないという声もあるだろうが、ここ最近は四球も選ぶようになり一番の役割を果たせている。得点圏打率はリーグトップの.431。彼がより輝くには下位打線が粘って出塁する事だろう。
最後まで諦めないチーム、そう思わせてくれるのは謙次の活躍も要因の一つだろう。序盤は不調だったがナゴヤドームでの同点弾から彼の勝負強さが出てきている。山本昌から放った同点タイムリー、ソフトバンク戦での代打逆転満塁ホームラン、そして北海道日本ハムに唯一勝った試合で代打決勝弾を放っている。レギュラーで使いたいと思うが、代打の切り札でこういった選手がいるのは本当に心強い。あの満塁弾からチームは勢いがついたと感じている。本当に大きい仕事をやってくれた。
さて、後半の展望だが、JPがローテに入るのは確実だろう。残り一枠を、福田・久保、ルイス・ゴンザレスが長引くようであればGGが争う形となるだろう。あとは調子次第で上げたりするしかない。夏場の門倉さんとか。中5日という考えもあるだろうけれど、個人的には万全の状態で臨ませたいので中6日で登板させて欲しい。
野手は1-4番は今のままで良い。5番に二岡を据えて、6番スンちゃんが良いだろう。7番8番は調子や相性によって変わってくるのではないか。ホリさんが眠ってる状態になったら尚広8番にしてヒットで出たらピッチャーのバントを経て由伸勝負というのもアリだ。ゴンザレスはまだかかるので計算は出来ない。後半も拓也に頼る事となりそうだ。
明後日から始まる後半戦。これからも一戦必勝だ。
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