実はライトスタンドでの観戦は三年ぶり。二年前はあまりの惨状に見る気もせず、去年はライトが売り切れ全く手が出ず、そして運良く先行予約で当選して久々のライトスタンド。既にサッカーのチケットはあったものの、ライトスタンドが取れたのなら当然こっちが優先。どのあたりかと思ったら、モロに応援団の後ろだった。柱の陰でオーロラビジョンは見えなかったがこの席ならいいか。
先発は金刃。初球はボールだったものの、二球目のインコースストレートがピシャリ!と決まった。この音なら今日は大丈夫かなと感じていた。その結果は後ほど。初回を三人で切り抜け終了。その裏、先頭の佳知が川島からライト前ヒットを放ち、当然拓也はバント。が、これが川島の正面に行きセカンドアウトのみならずバッターもアウトで併殺。一気に川島を楽にしてしまった。
試合が動いたのは四回。ワンアウトで迎えたのは相手で唯一ヒットを放っているラミレス。二球目を左中間スタンドに運ばれてしまった。が、次の瞬間私は信じ難い光景を目にした。ホームランを打ったラミレスがライトスタンドに向かってガッツポーズをしてきた。この選手に関しては、神宮に行った時も相手ファンにもかかわらず笑顔を振りまいたり手袋をプレゼントしたり敵ながら好感を抱いていたが、あの挑発行為は許せない。私の中では一気に糞ベネズエラ人になり下がった。次ぶつけてやれと思うくらい腹の立つ行為だった。
その裏、ワンアウトからガッツがヒットで出て二岡が進塁打を放ちツーアウト二塁。ここで慎之助が右中間へタイムリーヒット。青木がこけてる間に二塁を陥れた。続くスンちゃんが左中間に弾き慎之助は三塁を蹴った。が、青木からのボールも良く刺されてしまった。確かにボールも良かったがちと脚が遅かったな。まあ残ったとしてもホリ敬遠で前の打席ヒット打ってるとはいえ金刃勝負となるし判断は間違っていない。
五回、ワンアウトから宮本にツーベースを打たれ迎えたのは川本。前の打席でライトにいい当たりを放たれているだけに油断できなかった。が、それが逆に災いしたのかもしれない。弱気の攻めとなり最後はレフトスタンドに運ばれてしまった。自信を持って投げられなかった事が打たれた原因だろう。しかし三本中二本が巨人戦か。厄介なやっちゃ。
六回、由伸がヒットでノーアウト一塁。続くガッツは左中間へ大きな当たり。これがレフトフェンスに直撃した。ラミレスがもたついてる間に由伸に対し廻れのサイン。が、青木の返球に再び刺されてしまう。確かにもたついてはいたが、由伸の足首やノーアウトであることを考慮すると待って良かったかもしれない。続く二岡のセカンドゴロで一点どまりとなった。
七回のマウンドには健太朗。金刃にもう一イニング行かせても良かったと思うが、川本に廻ってくるので代えたのだろう。が、ツーアウトからその川本を歩かせると、代打真中にヒットを打たれ飯原。飯原に粘られ最後はデッドボール。ツーアウト満塁で青木を迎える絶体絶命のピンチ。ここは青木だけは抑えられる前田か左の山口へのスイッチも考えられたが健太朗が続投。ここはショートゴロにしとめサードフォースアウト。ピンチを切り抜けた。その裏、高井と花田に三つ三振を奪われあっさり終了。
八回、ラミレスツーベースの後、ガイエルに四球を与えてしまう。これでは当然相手はバントで来る。宮出に決められワンアウト二塁三塁。ここで打席には前日二本のタイムリーを放っている田中。取られたら負けの場面、田中をショートゴロにしとめ挟殺プレーでツーアウト。続く宮本を歩かせ、ツーランを放っている川本勝負。当たっているが、宮本よりも川本を選んだ。結果はピッチャーゴロで二度のピンチを切り抜けた。
試合は九回裏に進みマウンドには館山。もう負けられない。あとは選手を後押しするだけだ。その気持ちが伝わったのかは知らないが、小笠原が初球をレフトスタンドに運ぶ同点アーチを放った。一気に盛り上がりを見せるライトスタンド。二岡三振の後、慎之助が四球を選ぶと、スンちゃんがヒットを放ちワンアウト二塁一塁。打席には三タコのホリンズ。代打でも出すかなと思ったがそのまま打たせたところ、何とホリンズも続きワンアウト満塁。今年初のサヨナラは脇谷か、と思ったらセカンドゴロでホームアウト。それなら佳知か、と思ったがレフトフライで九回のサヨナラを逃した。
豊田の後を受けた上原。宮出にツーアウトからヒットを打たれたが田中を抑え点を与えなかった。
十回の攻撃は途中から守りに入った謙次から。初球を見送り二球目を空振りした後デッドボール。館山にはブーイングだがこの日の勝つには大きな死球となった。続く由伸は三振したが、ガッツがセカンドの脇をぎりぎり破るヒットを放ち謙次は三塁へ。二岡への初球にガッツが走りこれで併殺はなくなった。1-1からバットを止めてボール、かと思ったら何かおかしい。コールも慎之助に変わってるし、これは、デッドボールか。思わぬ死球で満塁となった。怖いのは併殺だけだったが、館山はストライクを取れなかった。一気にノースリーとなった。一球は見送りストライク。打てるだろうな、でも、こんな時に一点でいいのに四点入っちゃうかもな、とか思っていたら打った瞬間に分かるサヨナラ満塁ホームラン。今年初のサヨナラは夏のサヨナラ男・慎之助が決めた。
何としても勝ちたかった試合で勝ててよかった。ラミレスにあんなことをされて腹が立っていたがそんな相手に勝てたことが嬉しい。大人気ないが、1989年の日本シリーズ第七戦で駒田徳広が加藤哲郎に向かって放った一言が今日の相手に送るにはピッタリだ。
インタビューで最高ですを言えた慎之助がヒーローとなり恐らく一面を飾るだろうが、今日の勝利は小笠原の働きがあったからというのは忘れてはいけない。値千金の同点弾は勿論の事、十回にチャンスをつくり慎之助の満塁弾を導いた。気付いたら5-4で全得点に絡んでいる。今日は二人のお陰だ。まあ0.5として、自作自演でヤクルトにあの場面で点を取っておけばという悪い雰囲気を作らせた健太朗もいれとくか。
14安打なのでもっと取れただろうという思いもあるが、延長になったからこそ少し得した事も。いつもならば球場が流す闘魂こめての後でジャビットコールだが、22時前だったので先に1-9をやることに。1-9の後闘魂こめてとなったのだが、トランペットがないせいかテンポは若干速めだった。そこで見たものは、チームヴィーナスの早送りダンスだった。すごい、こちらの歌に合わせて速くダンスしてる。これは滅多に見れるもんじゃない。その後はいつものジャビットパフォーマンス。いやいや、いつもより遅く終わってる中にも関わらずより遅く残っていただき有難うございます。ジャビットもヴィーナスも最高だわ。
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