広島(松山坊ちゃん)○6-2 侍・小笠原道大
序盤に金刃が打たれ2点を先制されるもワンアウト一塁三塁のチャンス。ここでラミレスがサードゴロで終わった、と思ったらシーボルが後逸し一点が入った。その後由伸のタイムリーツーベースで同点に追い着き乱打戦が予想された。
しかしその予想に反して投手戦となった。嶋が外れてシーボルが五番に入った広島は怖さがなかったのと、大竹が予想以上に素晴らしかったことで試合は動かなかった。今日の出来は黒田博樹を思い出させるピッチングだった。
七回に歓声が沸いた。地元出身の大祐がマウンドに。二人三振にしとめた後、アレックスにツーベースを打たれたが、栗原も三振にしとめ故郷で雄姿を見せた。
その裏、亀井が粘りに粘ってツーアウトからヒットを放った。古城のフライで終わったものの大竹を疲れさせたのは後々活きてくると思いたい。
八回は前夜に珍しく役目を果たせなかった山口がマウンドに。この日は三人で抑え役目を果たした。
八回裏はこの日二安打のガッツから。初球高めのボール球をフルスイングで空振り。相手の球威もまだ衰えていない。追い込まれた後内角高めにストレートが。これに物凄い反応を見せた。打球はライトスタンド上段に吸い込まれる勝ち越しアーチとなった。確かに失投だろうがあれを見逃さない集中力は凄まじい。その後明らかに放心状態の大竹からラミレスがツーベースを放ち大竹を降板させた。由伸がブラウワーに歩かされて一塁二塁に。ここで代走佳知。ということは阿部に続いて出るのは間違いなく漢・大道。阿部は何にもならないサードファールフライでワンアウト一塁二塁となり予想通り大道が打席に。初球のストレートを引っ張った打球は左中間フェンス直撃の二点タイムリーツーベース。本人は入ったと思ってベンチを指差していたが、ここは松山だと思い出し慌てて走っていた。その後拓也のタイムリーが出て4点差となった。
最後は豊田が三人で終わらせ試合終了。ベテランの活躍で松山のファンに勝利をプレゼントした。
驚いたのは、ヒーローインタビューで感触を尋ねられ、「微妙な感じだった…」と言っていたことだ。あの当たりで微妙なのだから本当に恐ろしい。手術明けで序盤は大不振だったガッツだったが気づけば打率が三割に到達している。足を引きずる姿が痛々しく、何度も休ませて欲しいと思ったものだが、休まずに出続け今は最高の状態にある。本当に強い選手だ。チームを引っ張っているのは間違いなくこの侍だろう。
他の選手も良い働きを見せた。二打席目で一度もバットを振らず三振して落胆させた亀井だが、七回に見せた粘りでこの日の勝利に貢献出来たと言って良いだろう。二日前は併殺に倒れた漢・大道も今日はぶちかました。初球であれだけ強い打球を飛ばせるのだから完全に読み勝ちだろう。タイムリーを放った拓也といい頼りになるベテランの存在は大きい。
横浜の天気が良ければ4ゲーム差となったがまあ雨はしょうがない。出来ることは一つ一つ勝つことだけだ。相手のヤクルトは五連勝中。しかしその事はあまりネガティブに捉えていない。チームの勢いはあるのかもしれないが、そうそう勝ちが続かないのも野球だ。逆に負け頃ではないかという思いもある。こちらにとっては移動の不利もあり、厳しい試合となるだろうが相手の勢いを止めたいところだ。
| 固定リンク
「試合」カテゴリの記事
- 広島(MAZDA)◯8-1 go September(2024.09.28)
- 阪神(甲子園)◯1-0 投手陣で互角になる(2024.09.23)
- 阪神(甲子園)●0-1 敗因は監督と審判(2024.09.22)
- 広島(MAZDA)●4-5 頑張りを無にするリード(2024.09.21)
- 広島(MAZDA)◯8-2 裏目に出た工夫(2024.09.20)
コメント