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2008年9月13日 (土)

東京ヤクルト(東京)○9-8 ワンプレーで変わる試合の流れ

先発はエイドリアーンと川島亮。由規が来るとばかり思っていたので少し驚いた。巨人戦に相性が良くない川島はもう出してこないと思っていたがここでも使うとは。

初回はエイドリアンが簡単に抑えて、その裏先頭の尚広。打った瞬間に「あっ」と声が出た。こりゃ入ったなという打球はそのままライトスタンドに届く先頭打者アーチとなった。あっさり先制に成功。

二回、畠山に粘られ歩かせた後、飯原にセンター前ヒットを打たれノーアウト一塁二塁。田中はバントを二回失敗し良い流れに。と思ったら次のボールが田中に当たりノーアウト満塁に。続く川島慶を追い込んで大丈夫かな、と思ったらまた死球。押し出しで同点に追い着かれた。大量得点も覚悟しなければならないイニングとなってしまった。続く川本のあたりは深いライトフライ。全員にタッチアップされて勝ち越されなおもピンチ。ここは川島亮と福地を内野ゴロにしとめ二点でしのいだ。

その裏、先頭の由伸が、打った瞬間それと分かるアーチをレフトに運んだ。相手がチャンスをつぶしたことで流れがこちらにも来ているか。ワンアウトから、慎之助が放った打球は大きく、ファールかな、と思ったらそのままスタンドイン。あっさり逆転に成功した。

三回は何事もないなあと思いながら横を見ると子供が階段を駆け下りている。そして降りながら何とゲロを吐き出していた。その瞬間を見てしまった…。かわいそうに、ユニフォームにかかったおじさん。

四回、田中にヒットを打たれてツーアウト一塁の場面、川本の左中間を破り一塁から一気に生還され同点に追い着かれてしまった。
その裏、ワンアウトから由伸がヒットで出ると、拓也の打席でエンドランに成功し一塁三塁に。ここで先程アーチの出ている慎之助に対して相手は勝負をしてこなかった。四球で満塁となり坂本が打席に。坂本が外角の変化球を引っ張り、ショート頭上を破る二点タイムリーツーベースを放ち勝ち越しに成功した。エイドリアンは何にもならないサードゴロでツーアウト。もう一点でも欲しい場面、尚広の当たりはライト線に。ランナー二人が還り尚広も三塁を陥れ7-3となった。

これでほぼ決まりかと思った五回表、福地にレフトスタンドへ運ばれ7-4となる。
その裏、まだ川島が投げていた。少し気の毒だと思った。先週も打たれてから晒し投げみたいになっていたし、ここで代えないのは何なのだろう、と思っていた。ガッツが四球を選びラミレスのヒットでノーアウト一塁二塁。由伸が三振に倒れたものの、拓也のセンター前ヒットでガッツが還り8-4となった。続く慎之助はボテボテのサードゴロ。併殺は無理で宮本の選択はセカンドフォースアウト。これがセーフとなりチャンスが継続したかに思えた。が、アウトだと勘違いしたのか拓也がベースから離れたところをタッチされてアウトに。セルフジャッジだったのだろうか。あまりにもお粗末なプレーに唖然とした。坂本は凡退でチェンジ。川島からさらなる追加点を得るチャンスだったのに一点止まり。拓也がアウトになったのを見てビールを買うのは止めた。こういう悪い流れを呼ぶプレーが出てしまうとこの試合はまだわからない。

六回のマウンドは東野。思惑としては東野-久保-豊田-クルーンと行きたいところなのだろう。が、東野がいきなり田中に二試合連続となるアーチを打たれる。この東野、途中から一軍に上がってここまで落ちずにやってきているが、こういう先頭への被弾が多いように思える。こういった癖をつけてはいけない。川島にヒットを打たれた後、川本にぶつけてノーアウト一塁二塁。相手は代打・ガイエル。ここで東野から藤田にスイッチ。2-1からガイエルを見逃し三振にしとめた。ここまでは問題ない。次の福地が要注意だ。同点もある、と思っていたら初球にスコーンと。もう馬鹿なんだろうかこのバッテリーは。気をつけなきゃならない場面で初球を簡単に持っていかれる。同点となってしまった。宮本と青木に連打を浴びたところで久保にスイッチ。畠山にライト前へ運ばれ満塁となるが、飯原をサードゴロホームアウト、田中をライトフライにしとめピンチを切り抜けた。七回にバント処理悪送球で一塁二塁のピンチを迎えるも福地をセカンドゴロゲッツーにしとめた。

八回のマウンドは山口。またか、と思ったが、この回で勝つために山口かな、とも思った。ここまで十勝を挙げている投手だけに彼の勝ち運に期待したのだろう。ツーアウトから畠山にヒットを打たれるも、飯原をセンターフライにしとめ役目を果たした。
その裏は五十嵐がマウンドに。先頭は慎之助。確か神宮で五十嵐からアーチを放っているだけに相性は悪くないはずだ。そうそううまくは行かないだろうが先ずは出塁が大切だ。出たら亀井強攻、というのを頭に描いていた。慎之助はフルカウントとなった。そして見た。打った瞬間にわかる勝ち越しアーチ。ライトスタンドに飛び込む大きなホームランとなった。

九回はクルーン。この下位打線なら別にランナーが出ても気にすることはないだろう、と思っていた。が、何と田中・川島・福川を全て歩かせてしまう。ノーアウト満塁で一打逆転のピンチ。春先の私なら憤っていたのだろうが、半年も見ていると、ああまた病気が始まったな、程度に思ってしまうものだ。ちょいと感覚がずれ始めたかもしれない。尾花さんがマウンドに行き一声かけて戻っていった。そう、ここはもうクルーンに託すしかないのだ。力で抑えられるのだから。ユウイチは一塁ゴロでホームアウト。続く福地は三振にしとめた。ツーアウト満塁で宮本。早々に追い込むと三球目がショートゴロとなり試合終了。しんどい試合をどうにかものにした。


野球というものは本当に一つのミスから流れが大きく変わるスポーツである。あの拓也のポカが無ければ楽々勝てていた試合だったろう。その流れで東野・藤田が炎上して同点とされてしまった。いい時期もあればミスをすることもある、がやはりアレはいただけない。久保と慎之助に焼肉でも奢る事。
と名前が出たが、久保の働きが効いた試合だ。勝ち越されるピンチで同点に食い止めたことと自分で広げたピンチを片付けて点を与えなかった。彼がいなければまた越智が出ていただろう。ここに来て存在感が出てきている。
慎之助はいいんだか悪いんだかわからない。しかし決める時は決める。点を多く取られたけれど今日のヒーローという点では納得。


明日相手は由規が来るだろうからそんなに荒れないだろうけれど、最近試合が長くなってるんで明日は早く勝って終わってくれよな。

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