阪神(東京)○9-1 ファンも熱くなる戦い
現地には二回の裏に到着した。席に着いたときにはノーアウト一塁二塁。そう、あの場面だ。由伸が粘りに粘った九球目。打球はものすごい勢いで伸びて右中間の深いところに飛び込む先制3ランとなった。さらに長野がツーベースで出ると、脇谷のセンター前ヒットで生還。東野犠打、坂本進塁打でツーアウト三塁。松本が流した打球は三塁線上で弾んでフェア。これで脇谷が還りセ・リーグの連続試合得点記録を更新した。3ランの時も勿論だが、一点入る度のハイタッチが尋常じゃなかった。2回からテンション高いなと感じた。
四回、長野が完璧なアーチをバックスクリーン横へ運んだ。もう長野を下げて亀井を使う理由は無いでしょう。と、思ったら何故か由伸を下げて出てきた。ええええ、腰か??
五回までワンヒットピッチングだった東野だが、鳥谷と平野の連打で一塁三塁のピンチ。ここでさらに繋がったらやばかったが、マートンの犠飛でまずワンアウト。新井をファーストフライにしとめてツーアウト。ブラゼルにはヒットを許したが被弾しなければ良い。通常であれば金本が出塁したらやばかったが、城島をとっとと下げて、またネクストに居たのが桧山だったため大丈夫かなと。フルカウントから変化球で三振を奪いピンチを逃れた。
七回、桧山と林を連続三振にしとめた後、何故か清水に打たれた。私はここで代えて良いと思ったが続投で鳥谷に四球。ここで外野からは気付かなかったが監督がマウンドに。平野のところで代えろよと思ったが四球。阪神打線相手に130球というのは疲労の度合いが違う。ここで交代。久保に託した。ここを何としても抑えなければ。そして結果はセンターフライ。よく抑えた。
その裏、ツーアウトから松本四球。エドガーのレフト線ヒットを金本がもたついている間に松本が一塁から一気にホームへ。さらにラミレスもセンターオーバーを放ちこの回に計二点が入った。
久保は金本にヒットをプレゼントして残りを打ち取った。裏に佳知の犠牲フライで追加点。
8点差もあるし最後は星野あたりかなと思ったら大祐。まあ一昨日二球投げたらマートンが勝手にアウトになったわけだし調整かな。鳥谷を歩かせた以外は完璧に抑え試合終了。久々にドームで阪神戦を勝ち越した。
先ずは先発オーダーの勝利と言っても良いだろう。これが亀井のままだったらラミレス死球直後の初球に手を出していたと思う。慎之助が四球を選んだことで由伸にいい形で繋がった。それにしても、本当に凄い弾道だったな、アレは。久々のスタメン長野がさらに続いたことでビッグイニングが生まれた。外された悔しさがばねになったのかもしれない。が、もう外す理由は全く無い。好調な脇谷を含めこれである程度陣容が固まった。
エースのピッチングを見せた東野。彼を見ると思い出すシーンがある。前にも書いたかもしれないが、2年前のCS3戦目。延長12回から投げてワンアウト一塁でタイロン・ウッズに挑んだときだ。衰えが出ていたがウッズにはこれでもかというくらいやられてきた。そのウッズ相手に逃げずに最後はストレートで空振り三振を奪った。これで実質勝利となる引き分けを手に出来た。このマウンド度胸は大したものだと感心したのを覚えている。そこから二年。攻めの姿勢を全く失わずエースへの道を着実に歩んでいる。阪神戦で無敗というのも頼もしい。同じ17番で抜群の相性を誇ったマキさんを彷彿とさせる。
まだ鞭を入れるには早いが、九月に向けて少しエンジンが掛かってきたか。徐々に調子を上げていく事に期待している。
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