« 阪神(甲子園)●1-3 連覇の終わり | トップページ | 優勝の流れを作った男 »

2010年10月 1日 (金)

崩壊した投手陣

去年の防御率は12球団トップの2.94。今年は全日程を終わっていない段階で1点以上悪化した3.95という成績。打高投低のシーズンではあるものの、さすがに4点台近くというのは褒められた数字ではない。何故ここまで悪化したか。

先ずは外国人投手。セスは故障していたので今年は期待していなかった。ディッキーも去年が出来過ぎたので今年は数字が下がると思っていた。オビは期待を抱かせたが、数年前の姜建銘の例もあるから高い期待は抱いてなかった。が、その落ち込みぶりは想像以上だった。後者二人は明らかに慢心としか言いようがない。去年のユニフォームが入らないゴンザレス、切れがなく二軍レベルの選手に滅多打ちにされるオビスポ。何とか取り戻してほしいとは思ったもののシーズン前の調整失敗を取り返すというのは容易でなかった。見切りをつけられるほど投手陣は豊富でなく、ゴンザレスを使い続けたことにより、あのナゴド敗戦が待っていた。そこで和田に被弾して以降、ナゴドでは勝つことが出来なかった。直接対決で九連敗もしなければ結果はまた違っていただろう。

日本人投手に目を移すと、序盤は確かに良かった。東野は文句のつけようがない出来、内海も抹消されるまでは四連勝。藤井・西村も防御率争いに絡んでいた。ところが西村が崩れ始めると、内海もぼろぼろに。七月に入り藤井も崩れ、東野頼みという状況に。八月にはとうとう東野も精彩を欠き、まさかの神宮三連敗。朝井が来なかったらもっと悪い状況になっていただろう。

総崩れの状況まで陥ったのは投手コーチの責任が大きいのは言うまでもない。去年までは運用に長けていた名伯楽が担当していたが、その後釜は何をしていたのかさっぱり。確かに尾花さんの引き抜きは急で、その代わりをあの期間で見つけるのは難しかったと思う。が、7年も投手コーチやっている人間があそこまで何も出来ないとは。

色々試したものの半端な選手は結局半端のまま。福田・野間口・金刃あたりはそれがあてはまる。高い契約金貰った時点で満足しているのだろうか。どこまでチャンスを与えるかだが、来年殻を破らない限りはもう厳しいだろう。

あの投手コーチは間違いなく首になるだろうし、二年契約のディッキーは今年みたいなことにはならないと思っている。今年が底だと考えれば上積みに期待したいが、クルーンの後釜を誰にするか等悩みはある。あとは日本人投手のレベルアップ。そこが課題だ。

|

« 阪神(甲子園)●1-3 連覇の終わり | トップページ | 優勝の流れを作った男 »

試合」カテゴリの記事

コメント

「野球は投手力」とか、「混戦を抜け出すチームは投手力のいいチーム」といったことがよく言われますが、これらのことを痛感した1年でしたね。
あと、ピッチングコーチの人選は大事ですよね。
どうなるんでしょうか。

投稿: 上野 | 2010年10月 1日 (金) 14時09分

上野さん
2002年もそうでしたが、やっぱり投手が安定すると勝てるもんです。去年も序盤で試合ぶち壊し、というのはあまりありませんでしたからね。
一番来て欲しいのは山田さんですが、家庭の事情で難しいという噂も。楽天の佐藤さんもどうなるやら。鹿取さんが来るような気もします。桑田さんを二軍からまず経験させるのも有ですね。
ちなみに池谷・阿波野はノーサンキューです。

投稿: Taka | 2010年10月 1日 (金) 14時50分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 崩壊した投手陣:

« 阪神(甲子園)●1-3 連覇の終わり | トップページ | 優勝の流れを作った男 »