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2012年7月21日 (土)

勢いに乗ったチーム

今年大成功となった試みといえば、橙魂デー。交流戦最初のカードのオリックス戦2試合で来場者にユニフォームをプレゼントしていたわけだが、両日とも多くのお客さんが訪れた。平日のオリックス戦であのようになると誰が予想出来ただろうか。その試合でスタートから勢いをつけることに成功した。金子千尋から初回由伸のグラスラで大量点を手にして、翌日も勝って連勝スタート。ソフトバンク戦ではウィリー・モー・ペーニャと松田宣浩を封じることに成功してこれまた連勝。去年はこの2チーム相手にホームで全敗していたが、真逆の結果となった。これも最初の2試合で勢いに乗った影響だろう。ホームの雰囲気は間違いなく良くなってきていた。
西武ドームの試合は忘れられない。九回裏に杉内がランナー二人を出して山口にスイッチ。山口は四球を出してノーアウト満塁のピンチを迎えていた。この時ばかりは私もさすがに覚悟を決めていた。そろそろやられる頃かなと。ところがだ。ヘルマンを三振に仕留めると、阿部をサードゴロゲッツーに仕留め逃げ切ったのだ。ゲッツーが成立した瞬間の喜びは忘れられない。9連続VIVAをしながら外野に気分良く向かったことが思い出される。
交流戦のホームゲームで唯一見なかった試合は歴史に残るゲームとなった。田中将大との投げ合いを制した杉内が、あと一人というところで完全試合を逃したものの、ノーヒットノーランを達成した。18番を手にした時に反対意見も出ただろうが、それに見合う選手であることを証明した試合となった。いい雰囲気で連勝して交流戦の前半は10勝2敗という素晴らしい結果となった。
交流戦後半は前半ほどの成績は残せなかった。しかしながら、連敗しなかったことが大きかった。先発小山で勝った試合、そして杉内が炎上しながらもホームランで逆転した試合にチームの強さを感じ取ることができた。そして仙台では序盤で試合を決めて初の交流戦優勝を勝ち取った。

難しい交流戦で10の貯金が出来た。これが今も生きている。チームに余裕を与えたことは間違いない。特に千葉戦の逆転勝利は、去年の姿とは全く違っていた。平日に45,000集まったのもその影響だろう。2点取られたら終了、という情けない姿ではなくなったのだから。優勝を狙える位置に戻って来れた交流戦となった。

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コメント

交流戦・初のセントラル優勝という偉業達成…其れを我が方が成し遂げた…正に『気炎万丈』の心持ち

どんなに偉業かは、言う迄も無く8年目で初……これまで7年も、パシフィックのチームに煮え湯を呑まされて来ただけに、価値ある優勝と言っても過言では、ないでしょう。

交流戦を今年程楽しく・嬉しく観戦出来た事は、無かったですね。そうさせてくれた要因は、沢山ある中でも回顧録(2)で……言われてますが、開幕戦2戦目由伸の満弾を挙げない訳には行かないですね。此れでチームに勢いが付いたことは、間違い無いところでしょう。其れと杉内のあわや完全一歩手前のノーヒッターは思わず万歳と叫んだ自分がいました。この二つの偉業に就いては何方も『意口同音』に唱えると思いますが、
私には、もう一つ忘れる事が出来ない!数年振りにドーム観戦が出来、尚かつ試合で日ハムに勝てた事ですね。

回顧録の最後に仰っていられますが、正しく優勝を狙える位置に導いた交流戦と私も思います。

投稿: 水戸のノブチン | 2012年7月21日 (土) 15時17分

橙魂デーの企画は大成功でしたね。
球場全体が一つになる感じがします。
選手達も力をもらった事でしょう。
交流戦で①番印象に残る試合は生で観戦したホークス戦、摂津投手にキャプテンの一撃で勝った試合です。
ホークスに雪辱を果たしたのが本当に嬉しかった!
この交流戦で益々チームがチームとして機能し始めましたよね。

投稿: インザーギオフサイド | 2012年7月21日 (土) 18時02分

ノブチンさん
満塁弾は初戦です。去年ホームでは4勝8敗でしたが、今年は9勝3敗と大きく改善されました。それが優勝の一因でしょう。ホームの集客にも繋がりましたね。

インザーギオフサイド さん
相手にとってやりづらい雰囲気を作れていたと思います。一角以外全てオレンジという光景を忘れられません。
シンカーを武器に左打者を抑えている攝津に対し、左打者が一発を放つには流し打ちしかないと思っておりましたが、見事にキャプテンが決めました。あそこで勝てたことで手応えを感じられました。
シーズン後振り返ってみたら、躍進のきっかけ、として思い出されることでしょう。

投稿: Taka | 2012年7月22日 (日) 00時29分

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