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2012年12月 2日 (日)

25 村田修一

もっとも叩かれた選手と言えるだろう。同一リーグの四番を張った打者の成績としては物足りなく感じるのも事実だ。それでも一定の評価は必要だろう。これまでの九年間とは全く違う一年を過ごしてきたのだから。

最下位が当たり前でプロ意識を欠いた集団、本人がそう思ってなくても実はそうだったことを思い知らされたのは入団してから。選手達の意識の高さに驚かされたという。常に勝利のために何が出来るかと考えている、当たり前の事のようにも思えるがそれが前の球団では出来ていなかったのだろう。
最初は移籍しても最下位か、という苦しみを味わうこととなったが、今度は今までにない苦しみを経験しただろう。追われるもののプレッシャー。プロ生活で貯金生活を経験したことがなかった彼が、今年は優勝を争う位置で下に迫られるプレッシャーと戦うこととなった。それを喜びに変えられる余裕はさすがになかっただろう。七月まではそこそこの成績を残していたが夏場以降の出来は散々だった。あまりにも打てないため神宮では早退指令が出て、頭を丸めて臨んだ新潟ではホームランをファウルにされツキにも見放された。しかしチームは順調だった。そこから二週後に優勝を決めたのだから。
一部では優勝受取人という声もあった。そんな彼が貢献したのはCSだった。第六戦では山井からバックスクリーン左にアーチを放ち点差を広げた。今シーズンで一番価値あるホームランだった。一番嬉しいホームランだったのではないか。
一転、日本シリーズではほぼ空気となったが、最後に大きな喜びを味わうことが出来た。この日は移籍してきて良かったと心から思えたことだろう。苦しんだ。だからこそパレードでは素直におめでとうと声をかけられたのかもしれない。

先日川口コーチが評していたように守りではかなり投手を助けられた。あとは枢軸として誇れる打撃が出来るか。大きな夢をひとつ叶えた今、次は自分が引っ張って勝ち取りたい、と思うことが今後大切だろう。重圧のあった一年だったが本当にお疲れ様と言いたい。

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2012総括 野手編」カテゴリの記事

コメント

個人的には、「もっと頑張れよ」ではなく「あんまり頑張るなよ」と声を掛けたい選手。

彼の最大のウリであった豪快な打撃が鳴りを潜め、数字的には寂しい成績になりました。
巨人でいい刺激を受けたようですが、あまりのもカルチャーショックが大きかったのでしょうか、持ち味とは反対の「繋ぐバッティング」を意識しすぎて、自分の持ち味を殺してしまった印象です。

フォアザチームの精神は大変素晴らしいのですが、根が真面目過ぎたためか、自分でバッティングを窮屈にしたかのように見えました。

私としは、中軸を打てる打者をもう一人連れてきて彼を6番あたりに下げ、「おまえの持ち前の豪快な一発見せてみい」とでも言って気楽に打たせてやれば、持ち味が出ると考えております。
もっとも、2013年は、移籍したばかりの今シーズンほど必要以上に注目を浴びる事は減りプレッシャーも少なくなりましょうから、本当の勝負はその2013年に参りましょう。

何はともあれ、苦しみぬいて、その結果ベストナインを得て、チームも日本一となった今年、よく頑張りました。阿部と共に、最も労ってやりたい選手です。

投稿: 翁 | 2012年12月 3日 (月) 14時21分

村田修一………前のWBCの4番を、任された男昨年のFAで希望に燃えて巨人へ入団・相当注目され遣り甲斐を持ちながら今シーズンへ、臨んだ事でしょう。我々G党も期待を持って、ラミレスの代わりは充分熟せると、私も彼を期待して見つめてきました。
然し乍理想と現実とのギャップは、かなり大きな違いが有り、彼は相当悩んだ一年で有り・色々な事を学んだ年でも有りましたですね。

彼は万年最下位のチームの中では、言わば王様的存在で、フォアザチームというより自由奔放な豪快なバッティングが、チームバッティングと思い戦ってきたと感じます。

所が今年はチームがスタートから躓き、繋ぐバッティングを、せざるを得なかった事も手伝って、更に仰るとうりチームの雰囲気も、全く違う世界と感じあの様なスタイル(バッティング)に変化したのでは、無いかと思われます(間違っているかもしれませんが)

この繋ぐバッティングが、度々効をそうした事も有りましたが、フォームが小さくなったと各解説者が挙って言い出したころから、更に彼本来の豪快なバッティングが、影を潜めHRが出なくなってきましたですね。繋ぐバッティングも素晴らしいですが、何と言っても記事に有りました山井から打った特大アーチこそ彼本来のバッティングであり最大の魅力と思います。

其れでも数字こそ物足りなかった巨人での初のシーズン大きなプレッシャーの中良くやったと思います。特に彼の守備で多くの投手陣が助けられたと思うと…ベストナインよりゴールデングラブ賞の方が相応しいと私は思います。

さあ~今シーズンは終わりました。今季はかなりチーム状況も肌で感じとった事と思います。来季こそTakaさん曰くところの『漢』の称号を是非とも付けて貰いたいと、願って止みません。

投稿: 水戸のノブチン | 2012年12月 3日 (月) 19時21分

翁さん
一年目を最高の形で乗り切ったことでひと安心していることでしょう。念願を達成した翌年ですから多少欲張ってもいいと思います。チームのために繋いだシーズンから、村田修一のバッティングを出すシーズンに変わるようにも思えます。契約も切れる年なので長くチームに残るためにも結果を残さなければなりません。大きな重圧が取れたことでやってくれるような気もします。

水戸のノブチンさん
日本一のため、そしてチームのために我慢した一年でもあったように思えました。何が何でも優勝したい、という思いからなのかもしれません。
屈辱あり喜びありだったシーズン、大きな経験になったと思います。日本一に導ける仕事を出来るかどうかですね。

投稿: Taka | 2012年12月 3日 (月) 23時26分

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