2012年12月31日 (月)

2012年 第1位 野球を見られる幸せ

この試合は意外なことに先日見た週刊ジャイアンツでファンが選ぶ試合に確かランクインしていなかった。10位までの順番は色々迷ったりしたものの、ベストゲームだけは真っ先に決まっていた。それがこの試合。

8/30 中日(福島)○9-3 ツキはまだ残っていた

直接対決に連敗して、この試合も負けたら4ゲーム差に迫られるだけでなく、相手に勢いを与えかねなかった。そんな状況でエースが登板して三失点。「これはまずいな」と思っていたが、四回裏に大逆転劇を見ることとなった。一点差に迫ってなおもワンアウト満塁というところで藤村が打席に。初球のストレートを振り抜いた打球は右中間を真っ二つに破る走者一掃のタイムリースリーベースとなった。これで勢いに乗った打線は、慎之助のアーチ、松本・藤村のタイムリーで追加点を手にした。5年連続60試合登板を達成した山口が抑えチームは逃げ切りに成功した。

相手の勢いを止める大きな勝利、今年を象徴する橙魂ユニフォームでの勝利、若い選手の躍動、といった内容でベストゲームの価値は十分あった。ただ、その価値をより高めたのは福島のファンの声援だった。ナイスゲームだったこともあり、最初から最後まで野球を楽しめていたように映った。一年半前に起きた出来事の影響が今もなお残っていることは想像に難くない。地震への恐怖および日々のストレスも当然あるだろう。そんな中でスタジアムに足を運んだのは理由があると思っている。人によって様々だとは思うが、駆けつけた巨人ファンの方々は皆満足出来たのではないか。日々の苦しいことを忘れ、明日からの英気を養えた、ということも考えられる。また、中には、一丸となって逆転した姿に勇気づけられた方もいるかもしれない。そして、好きな選手を目の前で見られる幸せを「有難い」と感じられた方もいるだろう。理由は様々だ。しかしそこには間違いなく大きな熱気が存在した。人の心を熱くさせる野球の素晴らしさを感じられた。

2012年ももう少しで終わりを迎え、次の年がやって来る。来年もまた一喜一憂出来ることを願いたい。当日掲載出来なかった写真を添えて今年の締めとしたい(当記事の返信は年明けにでも)。今年もご愛読有難うございます。

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2012年12月30日 (日)

2012年 第2位 三年ぶりの歓喜

9/21 東京ヤクルト(東京)○6-4 三年ぶりの歓喜

当時のタイトルと被ってしまったので書く前にバレてしまったと思うが、これしかない。M1で迎えたこの試合、4-1とリードしていた時点でほぼ優勝を確信していた。しかし内海が同点3ランを打たれて試合は振り出しに。シーズン中なかなか目にすることがなかった展開で、これがプレッシャーなのかなという思いもあった。しかし選手達は強かった。再び勝ち越しに成功してどうにか逃げ切って三年ぶりの優勝を手にした。

この瞬間を迎えるために選手達は苦しい思いをしてシーズンに臨んできた。そのシーズン中も苦しいことはあった。そんなことも、優勝を手にしたことで全て良かったなと思えたことだろう。私たちファンもこの瞬間を信じて応援を続けていた。三年振りにペナントを手にしてくれて本当に嬉しかった。

勝っても負けてもファンであり続けることは変わらない。しかしやはり喜べたほうが良いに決まっている。この喜びを来年も味わいたい。

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2012年12月29日 (土)

2012年 第3位 躍動の始まり

五度の大きな歓喜を味わった今年、強い巨人の始まりはこの試合だった。その当時はシーズンを左右するなんて全く思っていなかったが、この試合がなければ今の時期に笑えていなかったのかもしれない。結果的にはそんな試合となった。

4/26 横浜DeNA(鴨池)○15-3 ワンサイドゲームと言いつつも

ほらやっぱり喜んでない(笑)5連敗のあとに一試合の中止(これは後々大きかった)を挟んで迎えたこの試合から全てが始まった。連敗した土日の神宮では坂本を三番にして、この試合で長野が一番に入った。これで今シーズンの形が出来上がり。高さ危険太郎を2回7失点K.Oさせて先発全員安打で大勝。勝ってようやく借金6、さらには相手が相手だけに全く安心していなかった。ある意味この試合で今後の連勝を見抜いていた人は神だと思う。そこまでは気付けなかった。

その後一番に固定された長野は最終的に打率.301、出塁率.382という成績を残した。一番打者として仁志が一度も到達しなかった三割に届いた。去年より打率は落ちているが、出塁率は3厘向上した。難しさはあっただろうがリードオフの役割は果たせたと思っている。
チームはその後中日戦以外全てのカードで一度も負け越すことなく優勝までたどり着いた。直後の消化試合三連戦で初めて負け越したが、ここまで組み換えがフィットするとは。単なるワンサイドゲームではなく今シーズンを決めた試合になった。


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2012年12月26日 (水)

2012年 第4位 大きな大きな一勝

どの一勝も価値あるものだが、この勝利は本当に大きかった。これをモノに出来たことで後々楽に進められたのだから。

7/14 中日(ナゴヤ)○2-1 敬遠死球の罰が当たった

前回の直接対決で三連勝していたため、この三連戦は一つ勝てばよかった。前日は惜しくもドローに終わり、この日は点が取れず八回まで一点ビハインドだった。翌日は吉見が出てくるため、ここで落とすと連敗ということになりかねなかった。しかし最終回に岩瀬から二点取ることに成功した。謙次が繋ぎキャプテンが左中間を破る逆転タイムリーを放ったのだ。そしてそのまま勝利。七月でもっとも大きな一勝と言っても良い。
今年は岩瀬を打ち崩して負けなかったという試合が多く見られた。初対決の時もそう。この試合、さらには八月のホームで谷のタイムリーで追いついた試合、そして、クライマックスシリーズ五戦目。最後の試合以外は全てセーブ失敗させている。なかなか珍しいことではないか。これも今年勝てた一因なのだろう。

さてBEST3を残すのみ。ここで惜しくもランクインしなかった次点を…ってことはありません。もうそろそろ「あれ?これ入らないかもしれないじゃん」という思いを抱かれているかもしれませんね。それではお楽しみに。

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2012年12月24日 (月)

2012年 第5位 9.21の歓喜につながる大逆転劇

このゲームをベストと考える人もいたのではないかという試合。実際そうコメントを残されている方もいた。試合そのものも劇的、そしてこの勝利があったからこそ中日戦の勝ち越し、さらには東京ドームで優勝を決めることが出来たのだろう。私は仕事で見られなかったがチームの強さを感じられる試合だった。

9/18 中日(ナゴヤ)○9-5 今年の集大成とも言える最高の試合

Youtubeで、坂本のグラスラ打席の初球を見て思い出したことがある。そう、小林和とかいううんこ審判との戦いでもあったのだ。初回はブランコの投ゴロで終わったはずだったのにイミフファウル判定。その後逆転弾を打たれてさらには三点目も取られた。二回にも二点を取られ笠原は降板した。そう、あのキチ○イ判定がなければ笠原は五点も取られなかったのだ。
坂本の初球は外角ストレート、明らかにボール球だった。あのコースに立て続けに投げられたら抑えられてしまう。しかしこの日のソトはそこに投げられるコントロールは持っていなかった。2-1から甘く入ったチェンジアップを捕らえた打球はレフトスタンドに飛び込むグランドスラムとなった。あれならおかしな判定も出ることはない。ナゴドに詰めかけた巨人ファンは大いに喜んだことだろう。
その後、義人が勝ち越しタイムリーを放つと、亀井の二点タイムリーと實松のタイムリーが飛び出し9-5となった。勝ち越すまでは高木康と福田が無失点でバトンを繋いだ。奇跡のグランドスラムもこの日勝った大きな要因の一つだが、やはり投手が繋いで控え野手が輝いたのも理由だろう。今シーズンを象徴していたと思う。

ここでマジックを二つ減らしたことによって、9.21に胴上げを見ることが出来た。ファンの願いを叶える大きな試合だった。

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2012年12月21日 (金)

2012年 第6位 四番打者とはこういうもの

このゲームもあまりシーズンの結果には左右されないようなものだったが、やはり現地でかなり喜んだためここにランクイン。通路を挟んだ隣のブロックの人にまでタッチしに行ったもの。

8/9 阪神(東京)○4-1 これが暗黒か…

勝てたのが不思議な試合だった。こちらはスタンリッジに七回まで抑えられていた。相手は初回にバッテリーエラーから犠飛で先制した後、杉内から何度もチャンスを作ったが不思議と点には結びつかなかった。2点目を取れば勝てると踏んだのだろう。相手の策は、ワンアウト二塁三塁から四番新井良太に連続スクイズ指示でスリーバント失敗。こんなキチ○イ采配は見たことがない。本当に驚かされた。
打線が苦しみながらも1点差に踏みとどまったことで八回にチャンスがやってきた。藤村が四球を選んでからワンアウト一塁二塁となりマツがヒットでつなぎ満塁に。坂本の犠牲フライで同点に追いつくとスタンリッジは降板。筒井に代わった初球だった。「ひとりエンドラン」で慎之助が振り抜いた打球はライナーでライトスタンド最前列に飛び込んだ。最後の最後で大きなスリーランが飛び出しライトスタンドで喜びを爆発させた。

アウトカウントなどケースは全く違っていたがやはり四番は決める人。一時的な四番であったとしてもこの選手に託しているのだから振らせるべき。相手のおかしな采配に助けられたが、キャプテンが三年前の日本シリーズサヨナラ弾を思い出させる劇的なアーチを放ってくれた。それを見ることが出来たのだからよかった。

満足していた我々の少し先で、おかしな采配により去年から東京ドーム9連敗という結果に怒ったファンがメガホンを投げ飛ばしている光景が見られた。これがいわゆるジェットメガホンだ。ああいうジェットメガホンを何度も見た、ということが今年の強さの証明なのだろう。大きく差を見せつけたシーズンとなった。

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2012年12月18日 (火)

2012年 第7位 美しき弾道

特に悪い流れを断ち切ったわけでもなく、優勝の行方を大きく左右したわけでもない試合ではあるが、単純にものすごく喜んだ試合を入れてみた。

8/19 広島(東京)○4x-3 取り返せるところが凄い

試合そのものの内容自体は決して褒められたものではない。しかしあの一本が凄かった。それだけでここまで上位に来るのだからすごいホームランだったということか。3時間超過していたので延長となってもチャンスは残り一回、そう考えれば引き分けかもなと思っていた。相手はミコライオ。追い込まれていたがストレートを引っ張った。もう打った瞬間に確信した。まだ着弾していないにもかかわらず椅子に飛び乗ってしまうくらい喜んだ。あの美しい弾道をサヨナラの場面で見せられる、それが阿部慎之助なのだろう。

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2012年12月16日 (日)

2012年 第8位 去年とは違うと思わせた試合

シーズンを考えた上では今までに書いた2試合に比べるとそんな重要じゃない試合かもしれない。なので、「え?この試合が8位?」という疑問を抱かれるような気もする。交流戦優勝においては重要な1試合だったかもしれないが、それは意識していない。単純に見ていて興奮して、野球の面白さを実感した試合だったから。それがこの試合。

6/11 千葉ロッテ(東京)○8-4 最高の逆転劇

杉内がまさかの3回4失点KOとなり、3回を終了して4点のビハインドだった。いくら東京ドームが大の苦手である渡辺俊介が先発とは言え、去年の貧打チームで考えたら4点はもう絶望的なものだった。しかし終わってみればダブルスコアの勝利。去年とは明らかに違う、そう感じられた一戦だった。

この試合で一番記憶に残っているのは、何といってもキャプテンの逆転2ラン。記事にもあるように後ろの席でタッチした人が目の前の出来事に驚いていたが、あの女性の表情がこの逆転劇の凄さを表しているのだろうな。

平日にもかかわらず46,461人も集まった時にこういう素晴らしい試合が出来たのは嬉しかった。一見さんにまた来たいと思わせることが出来たのではないかと思っている。

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2012年12月15日 (土)

2012年 第9位 正解だった弟子入り

9勝1敗2分。今年東京ドームで開催した阪神戦の成績だ。今年は圧倒出来ていたように思える。その9勝の中で最も苦しんだ試合をチョイスした。

7/7 阪神(東京)○7-5 濃すぎる試合

杉内が三点取られたが、その後寺内と長野にアーチが出て同点に追いついた。これで落ち着くかと思いきや、さらに二点を奪われ四回で降板することとなった。さすがに厳しいかなと思っていたが、チャンスを作ると平野の自滅で同点に。その後由伸が勝ち越しの犠牲フライとタイムリーを放ち2点リードとなった。
これでさすがに大丈夫、と思っていたが西村が捕まった。新井兄弟に打たれて関本を歩かせて満塁にすると、大の苦手である桧山が出てきた。捕らえた打球はショートを襲った。これを坂本が捕り、打球に押され後ろに倒れながらもトスをしてセカンドがアウト。受けたボールを寺内が素早くスローイングすると一塁もアウトに。そう、ジョージア魂賞年間大賞に選ばれたプレーだ。これで試合は決まった。

去年は多くのエラーを記録し守りに対する信頼が失われていた。それに危機感を抱いたのか、名手・宮本慎也の自主トレに参加して守備を学んだのが今年だ。他チームの主力選手に弟子入りというのはなかなか難しいことだったと思うが、シーズンを終えてみてあの選択は間違ってなかったと言えるのではないか。エラーはまだまだ多いがスローイングなどが改善され信頼出来るショートになってきた。日本シリーズで糸井嘉男のショートゴロが最後となったのも彼の守りが成長したことの表れだろう。

ちょっと坂本に偏った話になってしまったが、調子の落ちる夏場に三タテ出来たのは大きかった。この試合で勝てたことで相手に流れを渡さなかったことが大きい。翌日の試合で九回に坂本が二つ難しい打球を処理してスイープを成し遂げた。その二つのプレーが生まれたのも、この日のプレーで流れを持ち込んだからだと私は思っている。

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2012年12月12日 (水)

2012年 第10位 非情の決断で三タテ

今年ももうすぐ終わり。いろいろあった今シーズンの試合ベスト10を決めてみた。私の主観であるため、「何でこのゲームが入ってないんだよ、アホか」という声もあるかもしれない。いいんです、私のブログです(どーん)そんな突然の企画、ちなみにポストシーズンは含みませんのでご了承あれ。第10位となったのはこの試合。

7/1 中日(東京)○7-5 目出度い!!

選んだ理由は、中日相手に今シーズン唯一三タテを決めた試合だから。これが後に効いたとも言えよう。先発の誠次を二回で引っ込めて送り出した謙次がきっちり結果を出してヒーローとなったことが記憶に残っていた。藤村のプレーは読んで思い出した。そんなこともあったなあと。ローテーションに入っていない投手が先発の時に勝てたのも今年を表している、そんな気がする。

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