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2013年11月26日 (火)

明日を照らす道広げるため

関東でプレーしたいという思いから移籍を決めた大竹寛に続き、16年所属したチームから年俸の大幅減額を提示されて退団することとなった井端弘和の獲得が決まった。こういう日が来るとは本の少し前までは考えられなかった。中日で選手生活を全うすると思っていたから。それが長年優勝争いを繰り広げたライバルチームに加入するとは。ポジション奪取のみならず、若い選手たちの良きお手本としての働きが期待される。守りの面は勿論のこと、ボールを見極めることの出来る嫌らしさは若い選手に見習って欲しい。今年打率は低かったが出塁率は1割上回る。脚は衰えているだろうが、リードオフの役割も期待できる。新天地で見せる「限界に挑戦」に期待したい。

そして、小笠原道大の中日入団が決まった。入団会見の写真を見て「もう行ってしまったんだな」という気持ちになった。7年前に北海道からFA宣言してジャイアンツ加入が報じられた時は本当に嬉しかった。違うリーグながらも好きな選手だったから。フルスイングを魅せるサムライ、その姿が格好良く映った。そして二年連続Bクラスだったチームをガッツが変えた。彼が加入してからBクラスになったことはなく、五度の優勝を手にすることが出来た。三連覇の時は不動の三番打者としてチームを牽引した。数字も勿論だが普段の取り組みも間違いなくチームにいい影響を与えていた。練習に対する意識がより高まったのはガッツ効果だろう。ここ数年は苦しみ、引退するのではと見ている方も多かっただろう。そんな中で今年放った一本のホームランを見られた時いつも以上に喜びが大きかった。取り組み続けた結果が出たと。しかしその後出番はなくなっていた。

そんなガッツが「まだできる」という思いをもって新しい場所に行く。彼自身の明日を照らす道を広げるために。ここ数年は色々な思いを抱いたが、今年のアーチが最後にならないことを願っている。球史に残るバットマンの姿を見せて欲しい。

七年間近くで見られたことを幸せに思う。感謝の気持ちがあるのは当たり前。でも、その言葉はバットを置くときまで残したい。その時まではフルスイングを見せてもらいたい。

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